米会員制量販大手コストコホールセールの四半期利益は予想を上回った。消費支出の引き締まりに引き続き影響されていないことが示された。

第1四半期(11月24日まで)の1株利益は4.04ドルと、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均を上回った。同社によると、今回の決算には「株式報酬に関連する」1億ドル(約153億円)の税制優遇が含まれているという。

会員数は同四半期中に増加。既存会員の約9割が更新した。既存店ベースでは、来客数が増加したが、取引件数は横ばいだった。

今回の決算では、年会費を払う意向がある裕福な顧客基盤が同社を支えていることが示され、小売業者内でのコストコ独自の地位が裏付けられた。お買い得とみられる特大サイズの商品を絶えず入れ替えて提供していることが消費者を引きつけているほか、プライベートブランド(PB)「カークランド」の幅広い商品も人気となっている。

コストコの株価はニューヨーク引け後の時間外取引で上下動を繰り返した。年初来では12日終値時点で50%上昇している。

コストコはここ数カ月、売上高とトラフィックの増加を報告している。食料品の売れ行きが好調なほか、宝飾品や家具など裁量的アイテムも堅調だった。

ガソリンと為替の影響を除く既存店売上高は同四半期に7.1%増加。オンライン売上高も伸びた。

原題:Costco Profit Beats Estimates on Healthy Consumer Spending (2)(抜粋)

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