S&P500種株価指数は来年末までに7100に上昇すると、オッペンハイマー・アセット・マネジメントが予想した。好調な米経済を背景に記録的な上昇が続くとみている。7100は強気派の予想の中でも最高。

チーフ投資ストラテジストのジョン・ストルツファス氏は、ファンダメンタルズは「現在の経済と株式市場の回復力が来年も継続することを示唆している」とリポートに記した。

ジョン・ストルツファス氏

株価上昇がさまざまなセクター、時価総額、スタイルの銘柄に広がっていることは、「現在の強気相場がいわゆる『不安の壁』を乗り越え、2025年まで続く可能性が高いことを示唆している」と指摘した。新目標は直近の終値から約17%の上昇を示唆し、ブルームバーグが追跡しているストラテジストの中で最も楽観的なものになる。

S&P500種は今年これまでに約28%上昇しており、19年以来の上昇率となっている。堅調な経済成長、利下げサイクル、収益改善、人工知能(AI)への期待が株価を押し上げている。

ウォール街のストラテジストの多くは、来年の株価上昇を予想しており、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェースなどの予測では、7%程度の値上がりが見込まれる。

一方、ストルツフファス氏やウェルズ・ファーゴのクリストファー・ハービー氏のように、S&P500種が来年末までに史上初めて7000を上回ると予想するストラテジストもいる。

オッペンハイマーのストラテジストは、これまでもS&P500種について最も楽観的な見方を示しており、11月には2024年の目標を6200に引き上げていた。6日の終値は6090。

ストルツファス氏は、AI開発が株式相場の大きな追い風となると期待しており、技術と経済の進歩の中で「画期的なポイント」になるとみている。

「地上の楽園を提案しているわけでも『ゴルディロックスの世界』を期待しているわけでもない。むしろ、AIが今日の進歩を阻んでいる重要分野の効率性を改善させる真の可能性に期待している」と同氏は説明した。

原題:Oppenheimer’s Stoltzfus New Top S&P 500 Bull With 7,100 Target(抜粋)

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