トランプ次期米大統領が一部の輸入品に関税を課すという公約が物価上昇につながることを恐れ、米国人の3人に1人がトイレットペーパーや保存食などの生活必需品を買いだめしていることが、新たな調査で分かった。

クレジットカードや金融リテラシーに関する情報を提供するクレジットカード・ドット・コムが12月に発表した調査によると、「将来に不安や不確実性を感じている」ため備蓄しているとの回答が全体の約34%に上った。調査は11月下旬に2000人の米国在住者を対象に実施された。

全体として、今年のホリデーシーズンでの買い物の一部または大部分でクレジットカードを使用するとの回答が大半となったほか、10人に3人は新たに借金するつもりだと答えた。

今年のホリデーシーズンは例年より多く買い物をするつもりだとの回答は30%となった。そのうちの39%が関税による物価上昇への懸念を理由として挙げており、最多だった。

トランプ氏は輸入品に課税する意向を繰り返し表明しており、中国製品に10%の追加関税、メキシコとカナダからの全輸入品に25%の関税を課すと公言している。

エコノミストらは、関税によりガソリンから木材に至るまで価格が上昇し、国内のインフレ率が上昇する可能性が高いと警告している。

原題:Fear Over Trump Tariffs Sending Americans Into Debt, Study Shows(抜粋)

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