動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」では感謝祭翌日の「ブラックフライデー」に米国でのショッピング売上高が1億ドル(約150億円)強と、前年の約3倍に達した。同アプリは近く禁止される可能性があるが、人気の高まりがうかがえる。

TikTokによると、アプリ内の電子商取引機能「TikTok Shop」ではブラックフライデーから「サイバーマンデー」までの期間に買い物客が前年の2.65倍に上った。ハッシュタグ「#tiktokshopblackfriday」や「#tiktokshopcybermonday」を含む投稿の再生回数は70億回を超えた。

ただTikTokは、バイデン大統領が署名した新法に基づき、来年1月に禁止される可能性がある。米議会は、中国のバイトダンス(字節跳動)が運営するTikTokが米ユーザーにとって国家安全保障上の脅威になることを懸念している。

しかし今回の売り上げ急増は、TikTokが規制上の厳しい監視下にあっても、ユーザーの関心がほとんど薄れていないほか、販売業者もTikTokでの商品販売に引き続き価値を見いだし、同アプリから離れていないことを示した。TikTokの米ユーザーは1億7000万人を超える。

TikTokは2023年9月に米国でアプリ内のショッピング機能を開始した。

原題:TikTok Shop Triples Black Friday Sales, Topping $100 Million(抜粋)

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