(ブルームバーグ):5日の東京外国為替市場の円相場は小幅上昇し、1ドル=150円台半ばで推移。日本銀行が12月の利上げを見送る可能性が意識され、円安が進んだ前日の動きは行き過ぎとの見方が広がり、揺り戻しが起きている。
日本銀行の中村豊明審議委員は午前の講演で、賃上げの持続性にまだ自信を持てていないと述べ、円は一時下落に転じる場面も見られた。
スタンダードチャータード銀行の江沢福紘フィナンシャルマーケッツ本部長は、日銀の利上げ観測の後退について「12月に利上げがないことを意味するわけではない」と指摘。12月の利上げ織り込みが一時3割弱まで低下したことは行き過ぎで、揺り戻し動きが出やすいと語った。
三井住友信託銀行米州部マーケットビジネスユニットの山本威調査役(ニューヨーク在勤)は中村審議委員について、7月の利上げに反対したこともあり「ハト派発言自体は想定内だ」と述べていた。

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