野村ホールディングスが11月1日に2024年7-9月期(第2四半期)の連結決算を発表する。アナリストは日本の株式相場が8月の暴落で動揺した中でも利益が増加したと予想している。

  • 投資家は野村証券による国債取引における相場操縦問題の具体的な業績への影響を注視している
  • ブルームバーグが集計したアナリスト4人の連結純利益の予想平均は前年同期79%増の630億円

アナリストのコメント

シティグループ(丹羽孝一氏)

  • ウェルス・マネジメント事業やホールセール事業の増益を背景に連結純利益は600億円を予想
  • 利益水準は比較的高いものの、「活況だった第1四半期からは減速する」と予測
  • 収益環境は大幅に改善しているが、日本経済のデフレ脱却の難しさなどリスクもある
  • 上期の配当金は17円を想定

モルガン・スタンレーMUFG証券(長坂美亜氏)

  • 第2四半期の連結純利益は703億円と予想
  • 追加的な自社株買いの公表があれば「ポジティブ」
  • ホールセール部門では、政策保有株売却に伴うディールフローの増加も追い風

ブルームバーグ・インテリジェンス(伴英康氏)

  • 第2四半期の自己資本利益率は弾力的に推移しているものの、7-8%を下回る可能性
  • 1株当たり利益は前年同期から大幅に増加する可能性も
  • 市場取引は引き続き活発だが、特に仲介業務とセールスは第1四半期に比べ若干減少する公算
  • インベストメント・バンキング部門の手数料は、株式資本市場(ECM)業務で増加するものの、M&Aアドバイザリー業務で減少し、横ばいとなる可能性

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