30日の東京株式相場は3日続伸。女川原子力発電所2号機の再稼働や好決算を受けて電力株が高い。米国でハイテク株の一角が買われたことや円安進行を好感し、電機や機械も買われている。

第2四半期の利益が予想を上回ったキーエンスが一時6.4%値上がりし、TOPIXの上昇をけん引している。米アルファベットの好調な業績を受け、ディスコやHOYA、ソニーグループなども買われている。

TOPIX業種別指数では電気・ガスが上昇率トップ。四国電力や中部電力が通期の利益予想を上方修正したことが主に材料視されている。T&Dアセットマネジメントの酒井祐輔シニア・トレーダーは、国民民主党が与党連合に参加する見通しであることも公益株を押し上げていると言う。

国民民主は原子力発電におおむね賛成しており、東日本大震災で被災し13年超停止していた女川原発の再稼働とともに電力セクターに好影響を与えていると酒井氏は述べた。

米国では来週、大統領選挙が予定されている。いちよしアセットマネジメントの秋野充成社長は、ショートカバーの流れで大統領選までに日経平均は4万円まで上昇するとみている。国内では自民党が少数与党となり、景気刺激策や利上げを急がないという株式市場にフレンドリーな政策が意識されることが相場の支えになり得ると述べた。

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  • TOPIX33業種中30業種が上昇、下落率トップは証券・商品先物取引
  • MSCIアジア太平洋指数は0.3%高

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