サウジアラビアの「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)」に集まった世界の金融界の大物たちは、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに関する市場の期待が行き過ぎている可能性を示唆した。

ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレー、スタンダードチャータード、カーライル・グループ、アポロ・グローバル・マネジメント、ステート・ストリートなどのトップが参加したパネル討論会で、今年あと2回の利下げがあると思うかとの問いに、手を挙げた経営者は1人もいなかった。

2024年末までにあと1回の利下げがあるかもしれないという意見に大半が同意した。

ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、米国の「選挙が終わって、政策措置について明確な見通しが立つまでは、金融政策について考えるのは難しい」と述べた。

9月には米連邦公開市場委員会(FOMC)が、20年ぶりの高水準に1年以上維持してきたフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.75-5%のレンジに引き下げることを11対1で決定した。利下げは4年ぶりだった。

多くのトレーダーは年内の追加利下げ2回を想定し、25年末までに政策金利が3.5%程度まで下がるとみている。

原題:Finance Heavyweights Don’t Think Fed Will Cut Twice This Year(抜粋)

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