(ブルームバーグ):三菱UFJ証券ホールディングス(HD)が29日発表した2024年7-9月期(第2四半期)の連結純利益(米拠点を含めた実質ベース)は前年同期比75%増の206億円だった。株式取引の活発化などに伴い法人、個人部門とも好調だった。
部門別の経常利益は、ホールセール部門が政策保有株式の解消を目的としたブロック取引などにより同50%増の265億円に拡大。国内営業部門も投資信託の販売や株式売買の増加で同51%増の106億円と大幅に増えた。
山本慎二郎常務は決算会見で、「堅調な決算」と総括。8月初旬に株価の急落局面があったが「顧客の投資意欲は総じて堅調を維持していた」と述べた。第2四半期に入ってからは海外拠点の好調なども貢献したと説明した。
山本氏はグループ内の銀行・証券間での不正な顧客情報共有問題について、「一定程度の影響はあったと理解している」としたものの「実額は申し上げにくい」と述べた。改めて陳謝した上で、信用回復のため再発防止策などに取り組んでいるという。
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