オランダのロイヤル・フィリップスは28日、中国からの需要が低調でヘルスケア事業の受注に影響が出ているとして、今年の増収率見通しを下方修正した。株価は大きく下落した。

同社は2024年の比較可能な売上高について、最大で1.5%増加にとどまると予想。これまでは最大5%の伸びを想定していた。中国での低迷により、7-9月(第3四半期)の受注が2%減った。

 

アムステルダムに本社を置くフィリップスの中国事業に影響を及ぼしているのは、中国政府が進めるヘルスケア業界全体を対象とした反腐敗運動だ。中国ではまた、多くの分野で厳格な国内製品要件が実施されている。

ロイ・ヤコブス最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、中国における不確実性は「今後数四半期」続くが、「それ以外の地域では堅調な成長が見込まれる」と述べた。

フィリップス株は28日のアムステルダム市場で一時15%を超える下げとなった。

ヤコブスCEOが語る

原題:Philips Cuts Annual Sales Outlook on Weak Demand From China (3)(抜粋)

--取材協力:Tom Mackenzie.

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