(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、トランプ前米大統領の2つの主要な不満に異議を唱え、金融政策当局者と世界貿易の重要性を擁護した。
ラガルド氏はトランプ氏に対し、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の仕事がいかに大変か理解するためにフランクフルトを訪問するべきだと提案した。トランプ氏はこれまで繰り返しパウエル氏を批判している。
金融政策当局者が政治家から批判されやすいことや、金利設定は簡単だというトランプ氏の見解についてブルームバーグテレビジョンに質問されると、実際はそうではないとラガルド氏は主張した。
「トランプ氏はわれわれを訪問するべきだ」とラガルド氏は発言。「私は経済学者や法律家、コンピューターサイエンティストなど、数千もの勤勉な人々を擁している。彼らは毎日とても懸命に働いている。月に1回だけではない」と述べた。同氏は22日、国際通貨基金(IMF)の会合が開催されているワシントンでインタビューに応じた。
非常に困難な任務を担う政策当局者を支える自身のスタッフは模範的だと、ラガルド氏は指摘。
「彼らは非常に誠実で、正しい金融政策を実施し、共通の利益である通貨を守るために、全力を尽くすことを決意している」と同氏は説明。「われわれはユーロを守り、ユーロのために闘っている。FRBがドルを守るのと同じだ。パウエル氏を代弁するつもりはないが、パウエル氏も自分の仕事をそう考えているはずだ」と語った。

「公正な貿易は成長や雇用、革新、生産性の重要な推進力だ」ともラガルド氏は指摘。「これはわれわれが捨て去るべきものではない。米国が繁栄してきたのはどの局面においても、貿易が盛んな時代だった。『境界線の後ろに引きこもって、内輪で過ごす』という時代ではない」と論じた。
原題:Lagarde Says Trump Should Visit to See How Hard Fed’s Job Is (1)(抜粋)
--取材協力:Alexander Weber、Bastian Benrath-Wright、Kate Davidson.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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