(ブルームバーグ):中国で9月、広義の与信が予想を上回る拡大となった。公債発行増加が後押しした。一方、新規融資は依然として内需の弱さを裏付けた。
中国人民銀行(中央銀行)が14日発表したデータに基づきブルームバーグが算出したところによれば、経済全体のファイナンス活動を示す社会融資規模は9月に3兆8000億元(約80兆円)増えた。
ブルームバーグ調査のエコノミスト予測中央値は3兆6000億元の増加、前年同月は4兆1000億元の増加だった。
9月の新規融資は1兆6000億元と、予想中央値(1兆9000億元)に届かなかった。ブルームバーグの集計が示した。
9月のマネーサプライ(通貨供給量)統計では、M2が前年同月比6.8%増と、予想の6.4%増を上回る伸びとなった。
人民銀は9月下旬に一連の景気刺激策を導入し、政策金利や預金準備率の引き下げなどを通じ市中銀行が貸し出しに回せる資金を増やした。こうした措置は、効果が表れるまでしばらく時間を要し、最新データにはまだ反映されていない可能性が高い。
9月は通常、銀行が四半期の融資目標を達成しようと急ぐため、借り入れが活発になる時期。公債発行増加も追い風となった。
ブルームバーグがまとめたデータによると、インフラ投資の資金を主に賄う地方政府の特別債は9月に1兆元以上発行され、2022年6月以来の高水準を記録した。
与信需要はここ2年、家計と企業が慎重姿勢に転じたことで低迷が続いている。また、住宅市場の低迷や、地方政府に積み上がった債務を抑制しようとする当局の取り組みも、与信需要の冷え込みにつながっている。
中国は長期的な低需要とデフレの時代に入るリスクを抱えており、これが成長見通しを今後何年にもわたり損ねる恐れがある。
原題:China’s Credit Expansion Tops Forecasts But Loans Disappoint、China’s Jan.-Sept. New Loans 16.02T Yuan; Est. 16.37T Yuan(抜粋)
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