(ブルームバーグ):ニューヨーク市内で看護師による大規模ストライキが続くなか、病院側は代替看護師に対し、週当たり最大9000ドル(約140万円)を支払っている。人員確保は病院の厳しい予算状況をさらに圧迫している。
ニューヨーク市内の医療機関であるコンティニュアム・ヘルス・センターは、12時間勤務を5回こなす看護師に週9006ドルの報酬を提示している。これは、求人サイトのインディードが示すニューヨーク市内の病院における平均給与のほぼ3倍に当たる。
同市史上で最大規模となる今回の看護師ストは4日目に入った。労働環境の改善や、自身と家族の医療保険の拡充を求め、約1万5000人の看護師が職場を離れている。人材調査会社スタッフィング・インダストリー・アナリスツ(SIA)のシニアアナリスト、クリスタル・フリラブ氏によると、労働争議の期間中に支払われる賃金は、通常時の2-3倍に達するのが一般的だ。

ニューヨーク州看護師協会のナンシー・ヘイガンズ会長は「病院側の対応は本当に恥ずべきものだ」と批判。「パンデミックの最中に最前線で働いてきた看護師たちがストに入るなか、病院側は代替要員の確保に数百万ドルを費やしている」と語った。
ストライキの対象となっているのは、ニューヨーク・プレスビテリアン病院、モンテフィオーレ病院、マウントサイナイ病院などだ。マウントサイナイ病院の広報担当者は、スト中も勤務を続ける組合員の看護師は全体の23%で、外部から招いた看護師と連携して業務に当たっていると述べた。
ヘイガンズ氏は、代替要員として雇われた看護師は経験や資格の面で劣り、ニューヨーク市の医療現場の実情を十分に理解していないと指摘。その上で病院側に対し、代替要員確保に充てている資金を、地域社会や患者ケア、現場で働く看護師の適切な処遇改善に振り向けるよう求めた。
病院側はいずれも、労働組合に所属する看護師は市内でも最も高給の部類に入ると説明している。代替要員についても、市内の患者をケアするのに必要な訓練と資格を備えており、適切な人材だと強調した。
原題:Substitutes for Striking New York City Nurses Earn $9,000 a Week(抜粋)
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