(ブルームバーグ):トランプ前大統領は9月26日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、「オフィシャル・トランプウオッチ・コレクション」を発売すると発表した。世界三大複雑機構の一つ「トゥールビヨン」を搭載した高級モデル「ビクトリー・トゥールビヨン」3種は価格が10万ドル(約1471万円)でそれぞれ147本限定となっている。現在争われている第47代米大統領職が意識されているのは明白だ。
499-799ドルの廉価モデル「ファイター」と合わせ、いずれもGetTrumpWatches.comで購入申し込みが可能。ファイターはシルバーやゴールドのカラーを取りそろえ、本数も1000本などに限定されている。ビクトリーには製造本数番号が刻印され、トランプ氏は当然イエローゴールドの製造番号1番を所有している。
ただビクトリーの10万ドルは他の高級時計ブランドと比較してもかなり高価だ。
もちろん、これほど高額な価格設定の主な理由は、これが限定版のトランプ氏の記念品ということだ。トランプ氏の熱狂的なファンの中にはこれほどの金額を支払う人もいるかもしれない。なお、ウェブサイトでは「ビットコインでの支払いも受け付けている」と記されている。
トランプ氏のブランドでなかったとしても、手巻き式のビクトリーはケースとブレスレットがほぼ全て18金(ローズゴールドまたはイエローゴールド)で作られている上、ベゼルとラグには合計122個の小さいダイヤモンドが埋め込まれており、高価格帯であることを裏付けている。ただ、世界一の腕時計メーカー、ロレックスのデイデイトでさえ、ダイヤモンド付きの18金モデルで6万ドルほどだ。
価格が高すぎるもう一つの理由はトゥールビヨンだ。トゥールビヨンとは、時計の心臓部(てん輪、脱進機、ヒゲゼンマイ)を安定的に回転させる装置のことで、重力の影響を受けずに時計を正確に動かすことが可能となる。仕組みが複雑で製造やメンテナンスが難しいため、トゥールビヨン搭載モデルは高価になりやすい。
ただ、ムーブメントを社内で製造しているフレデリック・コンスタントのような信頼性の高いスイスブランドであれば、1万5000ドルほどでトゥールビヨン搭載モデルを手に入れることが可能だ。
またトランプ氏のウオッチコレクションはスイス製のムーブメントとケースが使用されているもようで、これは非常に一般的だが、このような形で製造された腕時計は通常、10万ドルを上回ることはない。
業界トップのスイスブランドで、10万ドル以下で購入可能な人気モデルにはロレックスのコスモグラフデイトナプラチナ(7万7800ドル)やヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズ・クロノグラフ(7万9500ドル)、パテック・フィリップのノーチラス・ローズゴールドモデル(8万5900ドル)、オーデマ・ピゲのロイヤルオーク・クロノグラフ(7万8200ドル)などがある。
原題:Trump Offers $100,000 Watches. Here’s What They’re Really Worth(抜粋)
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