(ブルームバーグ):資産家イーロン・マスク氏は今月、米大統領選の勝敗を決する可能性のある激戦州ペンシルベニアで、トランプ前大統領を応援する選挙運動を行う計画だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。
関係者によると、マスク氏は今年に入り自身が設立したスーパーPAC(政治活動特別委員会)「アメリカPAC」との関係で登場する予定。関係者は計画がまだ最終決定されていないとして匿名を条件に話した。マスク氏のスーパーPACは11月の選挙でトランプ氏を支援するため7760万ドル(約115億円)以上を拠出している。
世界一の大富豪のマスク氏は、トランプ氏に対する暗殺未遂事件が7月に起きたペンシルベニア州バトラーで今月5日に開かれた選挙集会にトランプ氏とともに登壇。6日にはトランプ氏の選挙スローガン「米国を再び偉大に(Make America Great Again=MAGA)」を示す「ダークMAGA」キャップをかぶってピッツバーグ・スティーラーズの試合を観戦した。トランプ氏との共同イベントは他にはまだ発表されていない。
トランプ氏、暗殺未遂事件現場で再び集会-マスク氏も応援で登壇
ペンシルベニア州は米大統領選の選挙人数が19人で、全米で最も激しい選挙戦が繰り広げられている。同州は他の激戦州よりも多くの広告費をトランプ陣営と民主党候補ハリス副大統領の陣営から集めている。リアルクリアポリティクスの平均値でみると、同州の世論調査では両候補の支持率はきっ抗している。
トランプ氏は9日に同州を訪れ、スクラントンとレディングでイベントを開催する予定。バイデン大統領も今週、同州最大の都市フィラデルフィアを訪れ、ハリス氏のための選挙活動を行う。
マスク氏とトランプ陣営の代表者にペンシルベニア州での取り組みに関してコメントを要請したが、すぐには返答はなかった。マスク氏がトランプ氏の選挙運動のために同州で活動する計画はポリティコが先に報じた。
原題:Musk Plans to Stump for Trump in Battleground Pennsylvania(抜粋)
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