三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、ロンドンで7人のバンカーを採用する計画だ。テクノロジー系新興企業への融資を強化する。

グロース、ミドルマーケット、テクノロジー企業向けの新しいバンキングチームのグローバル責任者、ボブ・ブリー氏によると、今回の採用は欧州、中東、アフリカに焦点を当てたチーム拡充の一環。同行はすでに、バンク・オブ・アイルランドのアダム・ボール氏を新グループのリーダーとして採用している。

MUFGは以前から、アジア全域に広がる影響力を生かして世界最大級のテクノロジー企業との結びつきを確立してきた。しかし、超大型案件の数がここ数四半期で減少し多くの顧客企業がより小規模な追加型買収に的を絞る中、ミドルマーケット企業への融資を増やそうとするウォール街金融機関が増えている。

そのためMUFGは昨年、破綻したシリコンバレー銀行からブリー氏を含む20人以上を採用した。現在は全米で30人のバンカーが新興企業への融資、預金、その他の銀行商品やサービスの提供に携わっている。

「安定性とこのセクターのリスクに対する真の理解を提供しながら、規模を拡大することにコミットしている」とブリー氏は発表資料で説明した。

ボール氏のチームは当面、英国とアイルランドを中心に活動するが、最終的には欧州、中東、アフリカの他の国にも進出する計画だ。ボール氏はブリー氏のほか、グローバル法人・投資銀行部門の地域副責任者であるホリー・ビリアーズ氏の配下となる。

ビリアーズ氏によると、新しいチームは「ミドルマーケットセクターの資金需要に直接対応する」という。

原題:MUFG Plans Hiring Spree in Push to Bank More European Startups(抜粋)

 

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