台風や地震に備えて非常食の需要が高まっている中、保存がきかない「野菜」の非常食が発表されました。

赤色や黄色で包まれた巻き寿司。これ、実は海苔ではなくて、トマトやかぼちゃなど野菜で作られた「野菜のシート」なんです。

生鮮食品である野菜を入手することが難しくなる災害時に、このシートで不足するビタミンやミネラルを手軽に摂取することができます。

記者
「食べてみます。かぼちゃの甘味をしっかり感じられて、食べやすいです」

賞味期限は2年。使われているのは、規格外となったいわゆる“ワケあり”野菜です。しかし、「野菜シート」は防災用の食品として開発されたわけではないといいます。

イオントップバリュ 商品開発本部 高橋幹夫 本部長
「海苔の価格がどんどん上がって、海苔の代わりになるようなものを作れないかと、野菜シートを作らさせてもらった。より普段の食事に近いものを便利で美味しくなっているから、非常食としても活用していただける」

普段から保存のきく非常食を食べ、食べた分だけ買い足して、常に新しい非常食を蓄える「ローリングストック」が今、推奨されています。

災害備蓄に忘れがちな「野菜」。栄養バランスも考え、おうちにある非常食を見直してはいかがでしょうか。