米イーライリリーは、人気の高い肥満症治療薬「ゼップバウンド」の供給不足を緩和するため、バイアル瓶入りタイプを1カ月分399ドル(約5万7700円)という低価格で販売する。

ゼップバウンドの処方箋を持つ患者は27日から、イーライリリーの消費者向け直販サイトで1カ月分の使い捨てバイアル瓶入りゼップバウンドをこの価格で購入できると同社が資料で発表した。この瓶タイプは注射器タイプの約半額で、高用量でも月549ドルだという。

ゼップバウンドは通常、ペン型自動注射器入りで販売される。バイアル瓶の場合、患者は自分で注射器に充填(じゅうてん)する必要があるが、 イーライリリーの製造時間が短縮できるため、より多くの患者が薬を入手できるようになる。

パトリック・ジョンソン執行副社長はインタビューで、ゼップバウンドおよび同種の医薬品で糖尿病治療薬の「マンジャロ」の供給不足が広がる中、バイアル瓶タイプの投入は供給を拡大するためのリリーの「総力を挙げた」努力の一環だと説明。また、保険未加入の患者には、月1000ドルかかることもある注射タイプに代わる安価な選択肢を提供するものだという。

 

原題:Lilly Is Selling Zepbound Vials at 50% Discount to Shots (1)(抜粋)

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