中国で食の安全を再び揺るがした汚染食用油スキャンダルで、計1100万元(約2億2000万円)の罰金が7社に科された。

石炭由来の燃料を運ぶために使われていたトラックで、適切な洗浄をしないまま食用油を輸送していた実態が7月に発覚。主要国有食品会社が生産した食用油が大手オンラインストアの商品リストから外される事態となった。

国務院主導の調査の結果、処分が下った7社のうち、国営穀物備蓄会社の中国儲備糧管理集団(シノグレイン)への罰金額が286万元と最も大きかった。

国務院食品安全委員会は25日遅くに公表した報告書で、今回の事件について「極めて重大であり、基本的常識に反し、道徳的なボトムラインと法的レッドラインを踏みにじっている」と指摘し、「断固とした処置を取る」必要を強調した。

中国当局は、汚染された食用油の輸送に使われた車両の所有者を調べ、ドライバー2人を刑事訴追する方針も明らかにした。

原題:China Fines Seven Companies Over Tainted Cooking Oil Scandal(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.