(ブルームバーグ):暗号資産(仮想通貨)ビットコインは26日の取引で上昇し、約3週間ぶりに一時6万5000ドル台を回復した。米連邦準備制度が金融緩和に踏み切る兆しが見られる中で、関連する米上場投資信託(ETF)への需要が持ち直した。
ビットコインは1.2%高の6万5030ドルとなったが、その後、下げに転じた。ビットコインは先週7.4%上げ、7月中旬以来の大幅な上昇だった。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は23日の講演で、政策金利を約20年ぶりの高水準から引き下げる方向にあることを明確に示唆し、世界の金融市場で流動性がより好ましくなることを予感させた。
ブルームバーグの集計によると、同議長の発言を受けて、米国のビットコイン現物ETF12銘柄から成るグループには23日、この1カ月余りでの最高水準となる2億5200万ドル(約362億円)の純流入があった。7営業日連続での資金流入となった。

一方、米イーサ現物ETFのグループは、23日に純流出を記録。イーサは26日の取引でも一時1.7%下落した。その他の主要仮想通貨はほぼ変わらず。
通信アプリ「テレグラム」と関連するブロックチェーンの仮想通貨トンコインは、テレグラム共同創業者パベル・ドゥーロフ氏がフランスで逮捕された後、大幅に値下がりした。
原題:Bitcoin Flirts With $65,000 on Powell Pivot, Streak of ETF Flows(抜粋)
--取材協力:Sidhartha Shukla.
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.