26日の債券相場は上昇。前週末に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利下げの時が来たと発言し、米国金利が低下した流れを受けて買いが優勢だ。中東情勢の不安定化も重なり、為替市場で円高が進んでいることも相場のプラス材料となっている。

一方、日本銀行の植田和男総裁が前週末の国会閉会中審査で、経済・物価見通し実現の確度が高まれば利上げを継続する姿勢を維持したため、相場の上値は限られている。午後は上げ幅を縮小する展開だ。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは「パウエル議長の発言から9月の利下げはほぼ間違いない状況で、米雇用統計次第では0.5%の利下げもあるかもしれないとの思惑がくすぶっている」と言う。一方、米経済が軟着陸に成功すれば、日銀が追加利上げに踏み切る可能性は高まるとして、「積極的に上値を追う動きも限られる」との見方を示す。

 

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