(ブルームバーグ):13日の東京株式相場は大幅高。日経平均株価は一時1000円上昇して2日の終値を上回り、5日に記録した過去最大の下落幅をすべて取り戻した。為替市場での円相場安定や米半導体株高を受けて、幅広い銘柄が買われている。
外国為替市場で円相場が安定していることやエヌビディアなど米国の半導体関連株の上昇が好感され、自動車や電機、機械など輸出関連、商社株などが高い。決算で政策保有株の削減などが確認された保険株の上昇が目立ち、内外需とも幅広く上げている。

アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャー
- 円キャリーの巻き戻しなど需給上の暴力的な売りは先週がピークという気がする
- ボラティリティ-がすぐに低下するとは思えないが、想定以上の価格調整もあり、企業収益などファンダメンタルズから見た割安感を意識した買いが入りやすい
- ジャブ的な買いから入ることが多いだろう。下値が固まりファンダメンタルズが相場をサポートすることもありそうだ
- 会社側の期初の減益見通しに比べると決算は総じて良好な印象
東洋証券の大塚竜太ストラテジスト
- きょうの日本株は久しぶりに落ち着いた動きになりそうだ
- 昨日の米半導体堅調など米テクノロジー株がようやく落ち着きを示してきた
- 円相場の安定も日本株の安定につながる
- 米雇用統計後に一時的に高まった米景気への警戒も後退してくるだろう
- ただ、米物価指標や緊迫化する中東情勢の行方を確認したいとのムードも残る
インサイト
- 東証33業種中29業種が上昇、保険が上昇率トップ、空運が下落率トップ
- MSCIアジア太平洋指数は1%高
背景
- 米株市場、押し目買いの短い好機到来へ-ゴールドマンのルブナー氏
- VIX急上昇、パニック状態の市場では「そこまで驚かず」-CBOE
- ドル・円相場は1ドル=147円台前半で推移、9日の日本株終値時点は147円02銭
- 前日の海外市況はこちらをご覧ください
--取材協力:田村康剛.
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