8日の債券相場は上昇。30年利付国債入札が順調な結果となり、買い安心感が広がった。10年債や30年債利回りは低下に転じている。

東京海上アセットマネジメント債券運用部の海老原慎司チーフ債券ストラテジスト兼シニアファンドマネジャーは、30年債入札は事前に警戒感が強かった割に強い結果となったと指摘。「午前の取引まで調整が進んで利回り曲線がかなりスティープ(傾斜)化したので、投資家の需要を引きつけたのではないか」と述べた。

入札結果によると、最低落札価格は99円30銭と、市場予想99円15銭を上回り、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.47倍と、前回の2.97倍から上昇した。小さいと好調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は17銭。前回は7銭だった。

日本債券:30年利付国債の過去の入札結果(表)

 

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