(ブルームバーグ): 24日の債券相場は下落。日本銀行が来週の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切ることへの警戒感から売りが先行。40年利付国債入札が低調な結果となったことも売りにつながっている。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、40年債入札は低調な結果だったと指摘。「利回り水準や相対評価面で魅力があったと思うが、投資家の慎重姿勢は変わらなかった。日銀会合前の不透明感に加え、40年債の応札倍率は低下傾向にあり、やや長い目で見て需給不安が強いことも影響している」と述べた。
入札結果によると、最高落札利回りは2.42%と、市場予想2.385%を上回り、弱い結果となった。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.2倍と、前回の2.21倍からやや低下した。
日本債券: 40年利付国債の過去の入札結果 (表)
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、自民党の茂木敏充幹事長の金融正常化発言の影響は大きいと指摘。「半信半疑ながら利上げを意識した展開とならざるを得ない」と述べた。

--取材協力:日高正裕.
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