(ブルームバーグ): 24日の東京株式相場は下落。日経平均株価は約1カ月ぶり安値に下落している。米国で通常取引終了後に決算を発表したテスラやアルファベットの株価が時間外で下落し、投資家心理を冷やしている。
TOPIX構成銘柄のうち下落したのは1522銘柄で、上昇したのは488銘柄だった。
決算発表が本格化し個別物色が進んでいる。通期営業利益予想を上方修正したニデック株は上昇、株式公開買い付け(TOB)を通じて三菱UFJフィナンシャル・グループなどから政策保有株を取得すると発表したトヨタ自動車株も買われている。第1四半期営業利益が市場予想を下回った三菱自動車工業株は売りが先行している。
ニデック株が急反発、AIサーバー向け水冷モジュールの好調を好感
大和証券の柴田光浩シニアストラテジストは、テスラやアルファベット、ビザが決算後の時間外取引で下落したことを市場は嫌ったと述べた。日本での決算シーズンや日米の金融政策決定会合を控えて、今週は投資家は傍観を決め込むだろうとしている。
インサイト
- 東証33業種中29業種が下落、精密機器が値上がり率トップ、電気・ガスが下落率首位
- MSCIアジア太平洋指数は0.1%下落
- TOPIXは年初来で19%上昇、対してMSCIアジア太平洋指数は7.8%上昇
- TOPIX構成銘柄は今後1年間の予想利益の15.3倍で取引されている
背景
- テスラの利益は市場予想下回る、業績低調続く-株価下落
- アルファベット、売上高が予想上回る-クラウド・広告需要が寄与
- 来週日銀会合の利上げ予想3割、最多10月不変も前倒し進む-サーベイ
- 【要人発言】「堂々と」勝負、大統領になれば中産階級強化-ハリス氏
- ドル・円相場は1ドル=155円半ばで推移、前日の日本株終値時点は156円32銭
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