記録的な円安はいつまで続くのでしょうか。円相場は、節目の1ドル=160円なかばでの取引が続き、歴史的な円安局面となっています。中継です。
ニューヨーク市場では1ドル=160円80銭台まで円安が進んだ円相場。現在は1ドル=160円44銭で取引されていて、円が売られやすい状況が続いています。
背景にあるのは日本とアメリカの金利差です。アメリカ経済は堅調で、当分、金利は下がりそうにありません。一方、市場では、日銀による利上げは遠のいたとの観測が広がっていて、円売り・ドル買いの動きが強まっています。
円安の進行に市場では為替介入への警戒感が高まっています。
鈴木俊一財務大臣
「高い緊張感を持ってこの動きの背景も分析をしてですね、必要に応じて必要な対応を取ってまいります」
鈴木大臣はきょう改めて市場をけん制しましたが、現在の円相場は2か月前の為替介入前の水準に戻った形です。
円安の要因となっている日米の金利差が開いたままで介入できるのか。市場が政府・日銀の状況を見透かすなか、神経質な取引が続いています。

【小泉氏の政策“デフレだと困る”】エコノミスト・末廣徹/自民党総裁 5候補の経済政策を比較/社会保障制度改革は「市場が警戒する議論」/FOMCドットチャート ミラン氏“だけ”が超ハトの意味