ICC=国際刑事裁判所が戦争犯罪などの疑いでイスラエルのネタニヤフ首相の逮捕状を請求したことに対し、ネタニヤフ氏やアメリカのバイデン大統領らが強く反発しています。
ICCのカーン主任検察官は20日、パレスチナ自治区ガザへの支援物資の輸送を意図的に妨害し、市民らを飢餓状態にしたなどとして、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防相の逮捕状を請求したと発表しました。
また、ハマスの最高指導者・ハニヤ氏ら3人についても、去年10月、イスラエルでの襲撃で民間人数百人を殺害したなどとして、逮捕状を請求したということです。
イスラエル ネタニヤフ首相
「茶番であり、恥ずべき行為だ」
これを受け、ネタニヤフ首相は「歴史に残る暴挙だ」と反発。改めて、ハマスに勝利するまで戦い続けると宣言しました。
アメリカのバイデン大統領も「言語道断だ」と非難したうえで、イスラエルによるガザでの攻撃は「ジェノサイド=大量虐殺ではない」と強調しています。
アメリカ バイデン大統領
「逮捕状がどのように適用されても、イスラエルの指導者とハマスは同じではない」
一方、南アフリカの大統領府は「犯罪者に責任を負わせ、被害者の権利を保護するため、法律はすべての人に平等でなければならない」と逮捕状の請求を歓迎しています。

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