中国・上海で、大規模な家電の見本市が開幕。会場には一見何に使われるものか予想もつかない商品の数々も展示されています。

国内外から1000社以上が出展し、きょう、開幕した中国家電・消費電子博覧会。

壁に展示された丸い物体は何に使われるものかと思ったら?

記者
「あちらの壁にかけられているのはすべて洗濯機だということです」

超小型の洗濯機です。

一方、こちらもどこかで見たことがあるような、ないような…

記者
「こちらも、どこにでも置くことができる洗濯機だということです」

超小型洗濯機で、下着などを別で洗いたい人や夏服をちょっと洗いたいときなど、細かなニーズを拾った商品だそうです。

一方、こちらはアウトドア需要を狙った持ち運びができるエアコン。

パナソニックが新たに発表したこちらのシリーズは、Z世代をターゲットにしていて、シンプルなつくりで使いやすい機能に特化しました。

その背景には、中国経済の低迷が影響していそうです。中国の消費者物価指数は今年1月まで4か月連続で下落。

中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会の開幕式で、李強首相は経済の回復政策についてこう述べました。

中国 李強首相
「新エネルギー車や電化製品などの消費を促進し、消費財の買い替えを奨励する」

この発言が追い風となるのか。

日立グローバルライフソリューションズ株式会社 竹中寛 常務取締役
「空調機を入れ替える、リニューアル、保守の契約もありますし、我々にとってはビジネスチャンスだと思っています」

経済の回復が待たれる中国で、政府と企業の戦略が試されようとしています。