救われたカウンセリング
限界を迎えていた緑さんを救ったのは、専門家によるカウンセリングでした。
木村緑さん
「安心・安全が崩れ去っちゃったから地に足も着かないし、震えている状態がずっと続いていたので、カウンセラーさんからは安心をもらった気がするかなと思いますね」
徐々に心を落ち着かせていった緑さんは、カウンセリングと並行して心理学を学ぶために大学に進学し、大学院を経て公認心理師の資格を取りました。

木村緑さん
「学ぶという中からも、自分の今までの価値観を変えていけると思うし、娘が亡くなる前と今とでは私は同じようで違っているのかなと思いますね」

緑さんはこれまで円香さんの命日に欠かさず現場に足を運び、花を手向けてきました。
木村緑さん
「ここに花瓶を置いていたんですよ、回収しました。きょうはこれだけ・・・」

事故から11年たった去年、現場に行くことをやめました。この場所に来ることで、時を止めてしまっていると感じたからです。緑さんなりの決断でした。
木村緑さん
「そのあとはむしろお墓に行けるようになって、今までは仏壇に手を合わせるだけだったのが仏壇に座って話しかける機会が増えて。前はここで話していたんですよね。連れて帰るという自分の意識の中での区切りをつけたから、今度は家で話せる」













