夏の甲子園は、6日開幕します。

29年前、山口県立光高校・杉村衡作キャプテンの選手宣誓は、ファンの間で「甲子園の歴史を変えた」と言われるほど大きな話題を呼びました。あの選手宣誓はどのようにして生まれたのか。杉村さんに話を聞きました。(mixで2023年3月放送)

甲子園の歴史を塗り替えた選手宣誓

1994年、夏。光高校はサヨナラ勝ちで2年連続、2度目の甲子園出場を決めた。野球部を率いたキャプテン・杉村衡作。のちに甲子園の歴史を塗り替えるこの男も喜びを爆発させた。

あの夏から29年。「甲子園の歴史を変えた」と言われた男は今、滋賀県にいた。大阪の会社に勤めながら、毎週日曜日、自身の子どもが通う小学校のPTAでソフトボールをするのが楽しみだ。

仲間のために~キャプテンシーは今も健在

午前9時開始だが、杉村さんは7時にはグラウンドを訪れる。仲間が気持ちよくプレーできるようにグラウンドを整備するためだ。前日の雨の影響で、この日は水たまりが出来ていた。1人黙々と、スポンジで吸い上げる。グラウンドの端の、小さな水たまりまで、丁寧に。

杉村衡作さん
「メンバーが荷物を置いたりするんで、水を抜いておこうかなと」

仲間を思うキャプテンシーは高校野球を離れた今も健在だ。