酒かすをエサに混ぜて育てた養殖魚・ほろ酔いシリーズにトラフグが加わりました。11日にお披露目会でブランド名が発表され、12日から販売が始まります。
生産者や流通関係者を招いたお披露目会で、ほろ酔いシリーズの第4弾・トラフグのブランド名が発表されました。

発表されたブランド人は「酔虎(すいこ)」ほろ酔いのイメージとフグの王様、トラフグの威厳を表しています。フグは県内で「ふく」と呼ばれるなど、特別な存在であることから、ブランド名を公募し、373件の応募から選ばれました。お披露目会では出席者が酔虎を試食しました。

試食した人
「お魚の臭さもまったくないし、うまみを感じてね、とってもよかったと思います」
生産者 fukufukuやまぐち 東風浦朋子社長
「ブランド化で養殖事業者が利益も上がってもっと頑張ろうという気持ちになる一つのきっかけになるとうれしいなと思います」

山口県の養殖魚と地酒がコラボしたほろ酔いシリーズはこれまでにサバ、ウマヅラハギ、アユが開発され、県は2023年度からトラフグで実証試験を行ってきました。通常の養殖トラフグに比べて身は甘み成分が多く含まれ、白子はうまみが強く、魚のにおいが軽減されたということです。
重さ1000グラム以上、酒かすを10%以上混ぜたエサを15日以上与えるなどの条件を満たしたトラフグが酔虎として出荷されます。
開発者・山口県水産研究センター 白木信彦 専門研究員
「いろいろ試行錯誤する中で今の酒かすの割合10%という基準をつくるところが一番苦労したところですね。山口県の魚、ふくですけど、新しいブランドという形で、今後大きく、トップの形で広まっていってもらえればと期待しています」

酔虎は県内の養殖業者4社が生産していて、12日から来年1月末まで、県内の飲食店などで提供されます。













