実際に運転したところ…
指導員
「脱輪しました」
右折のために右車線に入らないといけない場面では。
記者
「今、右車線ですか?」
指導員
「左車線、走行車線です」
記者
「どういうこと?右車線って?これもう越していいんですか?」
指導員
「こちら側だけ2車線あります」
記者
「え、どういうこと?」
指導員
「中央線に寄せないといけない」
記者
「今もう越してますよね?」
指導員
「中央線越えてないですよ」
記者
「中央線これか」
記者はアルコールの影響で視野が狭くなり、自分がどの車線を走っているのか認識できませんでした。
教習指導員からは、状況判断ができず、スピードを出しすぎていたと指摘を受けました。
記者
「やばいですね。結構運転できるかと思ってたんですけど、もう次右か左かっていうのもあんまりよく分からなくなって、速度も控えているつもりなんですけど…これはいけないなと思いました」
年に1回酒を飲むか飲まないかという参加者は。
参加者
「自分で思ったよりだめですね。大回りするし、コース通ってないし。自分ではしっかりしてるつもり…つもりって一番怖いですね」
飲酒後にも俊敏性を測定しました。
記者
「34歳で、飲酒前よりも10歳近く年をとりました」
反応速度がかなり鈍っていることが分かりました。
山口県内では今年、8月末時点で飲酒運転による人身事故が27件起きていて、去年をすでに上回っています。また、飲酒運転で免許取消などの行政処分を受けた人は、前年の同時期を上回る237人でした。
県警交通企画課 藤村俊之 課長補佐
「飲酒運転の摘発件数が増加している中で、人身事故も増加しているということは少しの距離だからとか、事故しなければいいんだということで飲酒運転する者が多くいるというふうに分析しています」
アルコールによって認知、判断、操作能力が低下した状態の運転は交通事故の危険性が高くなります。警察はひとりひとりの飲酒運転をしない、させないという強い気持ちが根絶につながると呼びかけています。