農業の知識ゼロからのスタート 若い夫婦の発想で新たな取り組みに挑戦
徳永さんは福岡市出身。これまでは歯科の訪問看護などの仕事をしていました。農業の知識は全くありませんでした。
就農を前に少しでも農業を学ぼうと、2023年の1年間は、県立農業大学校で担い手養成研修を受講。農業の技術や経営を学びました。

徳永和哉さん
「就農するにあたって知識がゼロよりは1年間少しでも農家のことを学んで就農した方がやりやすいのかなと思って」
妻・加菜恵さんの母 藤井富美子さん
「最初ね、この若いのに本当に継ぐんかしらっていうそっちの方がびっくりでね、1年後2年後になったらもっともっと楽しいことが出来ると思う」
藤井にじいろ農園では、生産から加工・販売まで手がける6次産業化を進めています。
キウイのジュース作りです。若い夫婦の発想で新たな取り組みに挑戦です。冷凍したキウイの皮をむき刻みます。

藤井富美子さん
「あれもやってみたい、これもやってみたい。いろいろ夢はあるよね。そういうところから実現していくちょっとずつ自分で出来る範囲で」
加工業者にジュースにしてもらうためペースト状にして袋に詰めます。

出来上がったものが、完熟キウイ11個分がまるごと入ったフレッシュジュース。果汁100パーセントと70パーセントの2種類。なめらかな舌触りでキウイ本来の味が楽しめます。
ラベルを貼るのも徳永さんの仕事。

徳永和哉さん
「このデザインを家族で考えたんですよ。かっこいいですよね。自分で言うのも何ですけど、かっこいいなと思いますもん」
家族で栽培し加工まで手掛けると自然と、商品への愛があふれます。藤井にじいろ農園のロゴマークや贈答用の箱の文字は、徳永さん夫婦で考えました。就農する7年前、福岡にいるころ両親から頼まれて作成しました。
このころから就農を視野に阿武町に家を建てよう計画していました。2021年に加菜恵さんと子ども2人が先行して阿武町へ。家が完成して、徳永さんも移住してきました。