きょう15日は「敬老の日」です。山口県内で、100歳以上で敬老の日をお迎えになるのは1606人。その中でも特に注目したいのが、山口市小郡下郷に住む岡廣礼子さんです。
大正14年3月生まれの100歳で、現役の茶道裏千家の師範として活動しています。月に3回、自宅で茶道を教えており、厳しくも愛情深い指導と美しい所作で、お弟子さんたちの尊敬を集めています。
茶道歴80年、変わらぬ情熱で指導を続ける
山口市阿知須出身の岡廣さんは、当時の厚狭高等女学校を卒業後、お茶を習い始めました。茶道歴は80年になります。
岡廣礼子さん
「楽しくっていうことを私、モットーにしておりますからね。お点前のほうは厳しくしますけどね、あとはもう、本当に朗らかにっていうような感じで」
お稽古が終わって、和やかな雰囲気の中でおしゃべりをするのも楽しみの一つだといいます。お弟子さんたちに囲まれた和やかな日々を送っています。
岡廣さんは、近くに暮らす家族のサポートや、ヘルパーの訪問を受けながら1人で暮らしています。食事の支度や和室の掃除、庭の草取りなどは自分でこなします。
料理は、肉じゃがなど煮物をよく作ります。一番の得意料理は、干しぶどうの入ったポテトサラダです。岡廣さんは「自分で作ったのがおいしいです。口に合ってますからね」と笑顔で話します。肉じゃがを作る時も「少し甘い、お砂糖の甘さが勝った方が好きなんです」と、味見をしながら「いいでしょう」と満足そうです。