能登半島地震で被災した「日本航空高校石川」が、3月に開催される春の選抜高校野球大会に出場することが決まりました。チームのマネージャーは、兄が甲子園でプレーする姿に憧れ、富山から越境入学した野球女子。夢の舞台で被災地に勇気を届けます。

第96回選抜高校野球大会の出場32校を決める選考委員会が26日、大阪市内で開かれました。その様子を遠く離れた富山県高岡市で見守ったのが横田彩弥さんです。横田さんは、日本航空石川高校野球部の1年生マネージャーです。
26日、横田さんにも吉報が届きました。

「北信越地区は日本航空石川高校を選出いたしました」
横田さんが所属する「日本航空石川」が、一般選考枠30校の一つに選出されたのです。その瞬間、横田さんは、ガッツポーズ。父・和之さんは「おめでとう」と声をかけました。そして、「お兄ちゃんの甲子園出場で、もう終わりだと思っていたけど、まさか娘も言ってくれるなんてこんなうれしいことはない」と涙を浮かべて喜びました。

横田彩弥さん:「ずっと憧れていた場所なので選ばれて率直にうれしい。いま山梨にいっている選手と地元に残っている選手とみんなで大会に向けて選ばれたからには頑張ってほしいなという気持ちを込めて拍手しました」


父・和之さん「娘が甲子園に出たいということで石川の地に出した親とすれば非常にうれしい」
