若い女性の流出防止に何が必要か?

若い女性の県外への流出が止まらない現実。

富山大学の中村真由美教授は製造業中心の富山の産業構造が大きく関係していると話します。

富山大学経済学部・中村真由美教授:「県内に女性が好むような就職先が少ないということが言えると思います」

「一般に女性はサービス業で働く傾向があるんですけど、富山県は製造業がさかんということで、サービス業で働くような選択肢が限られていると女性たちが感じていることがひとつの要因かなと考えます」

任期残り1年となる新田知事は、この問題に県の総力をあげて取り組んでいくとしています。

新田八朗知事:「就職の段階で多く出ていかれるということがはっきりしました」

「県外の大学に進学される方もおられますから、もう大学では遅いんじゃないか。いろんないい企業がある、グローバルでトップの企業もある、そんなことをしっかりと中学生高校生の段階から理解してもらう」

富山県は、今年度、経営者を対象としたセミナーを開催するなどして、女性の管理職比率の向上や働きやすい環境作りに向けて企業への働きかけを進めています。

企業の女性管理職と中高生の交流会も開催し、今後は、より若い世代への情報提供を強化したいとしています。

富山県女性活躍推進課長・山口康志さん:「将来的に就職活動される時には、県内企業を選択肢としていただけるような取り組みを行っていきたいと思っております」

「こういった仕事に就きたいというイメージは持っているんですけども、そのイメージの仕事が富山にないっていうふうに思っておられるもんですから、県内に活躍できる業種、職場がありますよと伝えていくのが大事かなと思っております」