銀行が預金通帳の残高を改ざん…その手口

富山県の女性:「この上に9の桁が全部追加されている。きれいに。900万上乗せされてい
ました」

女性が銀行に提出した預金通帳。

残高が28万3367円だったはずが、928万3867円になっていたのです。預金通帳あわせて3つの残高が2200万円も増えていました。

スルガ銀行は審査を通りやすくするため、投資用不動産のオーナーの収入を実際より多く見せようと預金通帳や家賃明細表などの記録を改ざん、巨額の融資をしていたのです。

富山県の女性:「ショックでした。こういうようなことを銀行がするんだって。銀行に騙されたなんてことも思いもよらなかったんで」

女性と同様の被害を訴えている人は全国におよそ400人、総額1000億円に上ります。

富山県の女性:「(ローンが)1億円以上、まだ残っています。もうこの物件はいらないので、買う前の状態にしてほしい」

この日、女性も株主として会場に入っていきました。

今年5月、スルガ銀行はクレジットカード大手のクレディセゾンとの出資提携を発表、株主総会を経て社長交代など経営再建を急いでいます。

一方、被害者や弁護団体などは被害者の救済が先だと訴えていて、スルガ銀行の解散や加藤副社長の取締役解任など20の株主提案をしましたがすべて否決されました。

株主総会終了後…。