富山県内は大気の状態が非常に不安定となり、県東部を中心に記録的な雨が降りました。上市町では午後4時までの1時間に101ミリを超える猛烈な雨が降り記録的短時間大雨情報が出されました。

富山県上市町は午後6時7分現在、新屋、舘、和合の合わせて254世帯、633人に避難指示(警戒レベル4)を発令しています。

富山県立山町は28日午後6時現在、東谷地区全域と、日中・柴山地区に避難指示(警戒レベル4)を発令しています。また高齢者等避難情報(警戒レベル3)を千垣地区、泉地区、若宮地区、寺田地区に発令しています。

28日の富山県内は大気の状態が非常に不安定となり、県東部を中心に記録的な大雨となりました。

昼過ぎから県東部を中心に発達した雨雲がかかり、上市町小又では午後4時までの1時間に101ミリを超える猛烈な雨が降り、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。

この大雨の影響で、白岩川ダムが満水状態に近づいたことから県は、午後4時20分から午後5時3分まで緊急放水を実施したと発表しました。

白岩川沿いでは水位が上昇、氾濫危険水位に達した地点もあり、上市町は柿沢地区会館に避難所を開設しました。

また立山町も千垣公民館、日中上野公民館、谷口体育館、新川公民館に避難所を開設しました。

富山市山間部東と、立山町、上市町に土砂災害警戒情報。富山市、立山町、上市町、魚津市に大雨・洪水警報が出されています。

立山町の芦峅では昼から午後3時過ぎまでの3時間降水量が55・5ミリと6月の観測史上最大となりました。

この大雨で富山地方鉄道・立山線は、横江駅から千垣駅間で土砂崩れが発生し、岩峅寺駅から立山駅間で運転を見合わせていて再開の目途は立っていません。

県内はこのあとも大気が不安定な状態が続き、29午後6時までに予想される24時間降水量はいずれも多いところで東部で100ミリ、西部で80ミリとなっています。