富山で連日のように“高齢者万引き”の逮捕
こうした高齢者万引き問題は神奈川県だけにとどまりません。実は、全国に広がる大きな社会問題なのです。
富山県では連日の様に、万引きで逮捕された事件の広報が報道機関に届きます。逮捕される容疑者の多くは高齢者です。



5月18日には富山市内の商業施設で、サケやブリの切り身などを盗んだとして、富山市に住む77歳の無職の女が逮捕されました。万引きしたのは、サケやブリの切り身、サバ寿司、ハチミツ、シロップ、ナッツ菓子、合わせて6点、と食料品ばかり7749円相当でした。
23日、富山県では、万引き防止の機運を高め、万引きをさせない店づくりを目指して、商業施設の経営者や県警などでつくる富山県万引防止対策協議会の総会が開催されました。


富山県の刑法犯認知件数は3929件と2001年のピークから4分の1以下に減少していますが、万引きは一向に減らず、刑法犯認知件数に占める万引きの割合は増加傾向にあり、およそ2割に上っています。万引きをされる店側はたまったものではありません。総会で県警は万引きがしづらい店づくりへ、商品の死角を生まないように陳列したり、店員があいさつや声かけをおこなったりしたりするなどの対策を呼びかけました。

総会の中でも問題とされた1つが高齢者万引きです。