「助けてください」店に母親が飛び込んできた

五十嵐央也さん:「あのときは無我夢中に動いていました」

当時を振り返るホームセンター「コメリハード&グリーン福光店」の元店長、五十嵐央也さん。あの日、昼過ぎに1人の母親が店に飛び込んできたといいます。

「助けてください、息子が車に閉じ込められました」

午前11時54分後ごろ、ホームセンター隣りの駐車場で、母親が運転席から降りて、1歳の息子が乗っている後部座席の方向に行こうとしたところ、息子が車の鍵で遊んでいて、鍵がかかってしまったのです。車のドアを開けようとしますがどうしようもありません。母親は10分後に110番通報、店に助けを求めに来たのです。

当時の五十嵐央也さん:
「私がここら辺から歩いてきたら準社員さんが“窓を割らなきゃいけない”と言ってた」

当時の南砺市の気温は最高で33.2℃。車内はエンジンが切れて、温度がどんどん上昇していきます。まさに“サウナ状態”、消防によりますと車内は40℃近くだったといいます。

小さい子どもは暑さの影響を受けやすく、熱中症の危険が高いのです。一刻の猶予もありません。