富山市に住む旧統一教会の信者の男性が、“富山市議会による教会との関係断絶決議”の取り消しを求めている裁判。10日の弁論で原告側は、市議会の決議は「宗教的ヘイトにあたる」と主張しました。

富山市を訴えているのは、市内に住む50代の旧統一教会信者の男性です。男性はこれまで市議選や県議選、県知事選など50回以上に渡り政治家の選挙応援を行ってきたといいます。

去年9月、富山市議会が「旧統一教会および関連団体と一切の関係を絶つ決議」を全会一致で可決。

この決議を受けて男性は去年12月。富山市議会の決議は信教の自由を侵害するもので宗教差別だとして取り消しを求めて富山市を提訴しました。

旧統一教会の信者
安田慎さん(仮名・去年12月):
「これはただの宗教差別です。宗教を理由とした村八分でしかありません」

3月の第1回口頭弁論で被告の富山市は「決議は公共団体の内部的な意思決定に過ぎず直接、法律上の効果を及ぼすものではない」と請求棄却を求めていました。