5日、石川県の能登地方で震度6強の地震が発生し、富山県内でも被害が出ました。地震発生直後に珠洲市に入り、被災現場や住民たちを取材してきました。防災への意識の高さがありました。細橋記者の取材報告です。
今月5日午後2時42分。石川県の能登地方を震度6強の地震が襲いました。揺れは県内でも…。

細橋雄太記者:「富山市奥田本町のチューリップテレビ本社、放送センターです。強い横揺れを感じています」
川合英文記者:「いま揺れてる揺れてる、富山で強い揺れ」

富山県内でも最大震度4を観測。震度4以上を観測するのは2020年の3月以来およそ3年ぶりでした。ゴールデンウイーク終盤、県内では、北陸新幹線が緊急停止するなどUターン客に大きな影響が出ました。また、60代の女性が転倒してけがしたほか、民家のブロック塀がずれるなどの被害が出ました。

地震発生直後、私は災害取材のため、震源地の石川県・珠洲市へ向かいました。

細橋記者:「地面には地震の影響でしょうか、アスファルトに大きな亀裂が入り、建物は大きく傾いてしまっています」


近くには倒壊した建物。元は2階建ての納屋だったといいますが、見る影もありません。

住民:「(地震は)急やったね、急にドーンときたね、立ってられなかった」
住民:「あっという間にガタガタと…あっという間につぶれて、怖いです」


震度6強の地震が襲った石川県・珠洲市。震源の深さは12キロ、地震の規模はマグニチュード6.5で、2020年12月から続く能登地方の一連の地震活動で震度、マグニチュードともに最大でした。

近所の人:「もうちょっと待ってね。救助がすぐ来るからね」
この地震で、珠洲市では65歳の男性がはしごから転落し、死亡。ほかにも複数の建物が倒壊するなどの被害が出ました。


私はその後、あすの取材に備え、珠洲市で一泊することになりました。震度6強の揺れ以降、体で感じるような揺れはないまま夜を迎えましたが…。
