平野部で大きな地震が起きてないのが怖い
記者:「地震に対する心構えはどうですか?」
竹内章名誉教授:「心構えとしては、この珠洲の地震、群発地震が続いていて、いま起きる地震がだんだん大きくなっている。マグニチュードが。そういうことについて背景を考えておく必要があって、東日本3.11の余波と考えるとすると、それは珠洲だけで全部受け持っている状態ではないので、東日本各地でいろんなことが起きている。そういう中で“富山も安全な場所とは言えない”ので、“いつきてもおかしくない”そういう心構えはどうしても必要で、“いつきてもおかしくない”状態がこの近年、緊迫度を増しているという風に受け止めていただいた方がいい。富山で起きないことはないんですよ」

「実際に“飛越地震”とか、貞観の地震とか富山は日本でも指折りの地震が起きているわけです。起きないということはないんですけど、起きる間隔があります。飛越地震、天正地震(1586年)は“今起きたばっかり”なんですね。山間部でああいう大きいことが起きるのはないと思います。だけど平野部では、ほとんど起きてないですよね。3000年近く。それが非常に怖いことで。ないから怖いんですよ。ないから安心ではなくて。そういうことなんです。連動ということを考えておく必要があって。南海トラフの時は必ず起きると思っておいた方がいい」

記者:「今回の地震の余波はどれくらいまで?」
竹内章名誉教授:「これは夜の最大余震みたいのも含めて震度5ぐらいはこれからも1週間ぐらいありうると思う。震度4とかになってくると従来の群発地震、珠洲においては群発活動と区別がつかなくなってしまうので分からなくなってしまうと思います。一応、本震と同じぐらいの強い揺れは、普通は2、3日と言われているので。それに注意しつつ1週間は注意をする状態を保っておいた方がいい」