南海トラフの地震と連動し呉羽山断層が動く可能性

記者:「具体的に言うと?」

竹内章名誉教授:「マグニチュード7です。北陸地方で7ってめったにないんですよ。だけど6.9までは行っている(2007年3月25日、マグニチュード6.9の能登半島地震)。6.9までは確実にいくと思っておいた方がいい。7は稀ですけど歴史地震ではある」

記者:「そういう珠洲の地震の影響で呉羽山断層に影響は?」(呉羽山断層帯は富山市から富山湾にかけて分布するおよそ22キロの活断層帯)

竹内章名誉教授:「それは全然ないですね。連動という現象はよくあるんですけど。それは大きなプレート境界というか、富山県でいうと静岡から長岡の方に行っている糸魚川静岡構造線、日本の第一級の巨大な断層なんですけど、こういうのが南海トラフの地震と連動して動くと、さらに連動で県内の呉羽山断層が一緒に動く可能性はあります」

記者:「より大きい地震が今後起こりうる可能性がある。ではどうすれば?」

竹内章名誉教授:「珠洲の方は去年も6弱とか強い揺れが続いているわけですね。それで耐震化ができない建物は今回も被害を受けてしまっています。これは富山の場合でも同じようなことが考えられますので、建物関係の耐震化は最優先で考えなければならない」