富山県射水市の加茂(かも)神社では、五穀豊穣などを願う「やんさんま祭り」が4年ぶりにコロナ前の形で行われました。疾走する馬から男性たちが矢を放つ「流鏑馬(やぶさめ)式」も4年ぶりに復活です。
中川環アナウンサー:「こちらの加茂神社では、やんさんまの呼び名で親しまれている、加茂祭が行われます」
「やんさんま祭り」は950年以上の伝統をもつ五穀豊穣を祈る神事で県指定の無形民俗文化財にも指定されています。
去年までは新型コロナの影響で規模を縮小して行われていましたがことし4年ぶりにコロナ前の形に復活しました。
中川環アナウンサー:
「今、甲冑をまとった田の神様・王鼻がいらっしゃいました。祭りの最重要神事、全国で唯一加茂神社のみが行っている牛乗式がまもなく始まります」
五穀豊穣などを祈願する最重要神事「牛乗式」。

黒毛の和牛に乗っているのは甲冑をまとった「田の神様」です。田の神様にこの地に 留まってもらうために、ご神前で牛を座らせます。
なんとか牛乗式が無事執り行われると…。
中川アナ:「いよいよ、やんさんま、流鏑馬式が始まります。勇壮な姿を一目見ようと、見物客はいまかいまかと待っています」
いよいよ祭りのクライマックス流鏑馬(やぶさめ)式です。

3人の騎手が馬にまたがり参道を疾走し的にめがけて矢を放ちます。3人目のはずが…。
3頭目は暴れん坊でなぜか騎手がいませんでした。一時騒然となりましたが無事に確保されました。トラブルはあったものの、4年ぶりに執り行われたやんさんま。


あわせて9回のやぶさめが行われましたが、落ちた矢には、魔除けや福をもたらすご利益(りやく)があるとされていて、見物客がわれ先にと手を伸ばしていました。
ベストポジションで写真に収めようと見物客の中にはきのうの夜から場所取りをしていた人もいたといいます。










