富山県内すべての市町村の中学校で15日、卒業式が行われました。富山市の中学校では全員がマスクなしで式に臨み、友達の笑顔や泣き顔を見ながら旅立ちの日を迎えました。

富山県内で最も生徒数が多い富山市の堀川中学校では、卒業生349人が旅立ちの日を迎えました。

この中学校では、卒業生全員がマスクなしで式に臨み、晴れやかな表情で一人ひとり卒業証書を受け取りました。

富山市では卒業生は、入場や証書の授与だけでなく合唱する時もマスクをはずしてよいとする独自の方針を設けています。

卒業生代表 藤井健太さん:
「入学式を迎えてすぐ感染防止のため、2か月も続いた休業期間・・・」

1年生と2年生の時は、行事の中止・縮小が相次ぎ、当たり前の日常の大切さを感じた3年間だったといいます。

藤井健太さん:
「全員作り上げた運動会はこれからも心に残る大切な思い出です。中学校生活最後の合唱コンクール。初めての他学年と一緒に行うことができました。離ればなれになる今になってやっと、当たり前すぎてわからなかった、みんなといる1日1秒の大切さに気づきました。ともに過ごした日々は一生の宝物です。みんなありがとう」

そしてー。

マスクなしで「旅立ちの日」を合唱し、学びやに別れを告げました。

記者:
「きょうの卒業式、いかがでしたか」

卒業生女子:
「めちゃくちゃ泣きました。みんなと離れる事が寂しくて泣きました」

卒業生女子:
「みんなの表情とか見られたし、初めてマスクの下を見る友達とか先生もいて、マスク外すのいいなと思いました」

卒業生男子:
「3年間、コロナウイルスのこととかでつらいこともあったんですけど、最後は楽しく終われて最高でした」

卒業生男子:
「部活動で県大会に出られて仲間と協力できたことが一番の思い出です。みんなの笑顔とかも見られて本当に最高でした」