富山大学の昨年度の入試で採点ミスがあったことがわかりました。これより本来合格とすべきだった5人の受験生が不合格になったということです。

富山大学 齋藤滋 学長:
「真に申し訳ありませんでした」

採点ミスがあったのは昨年度の富山大学一般入試・前期日程で、物理の試験問題のうち2問で誤った回答を正解として採点していました。このミスで、本来合格となる受験生5人が不合格となったほか工学部で第一希望のコースに進学できなかった学生が2人いたということです。

大学は不合格とした5人を追加合格者とし、希望があれば入学や転入学を認めるほか入学出来なかったことにより、個人に生じた費用などを補償するとしています。

大学が公表している解答例について、先月、県外の高校教員から誤りを指摘されたことで、試験から1年後にようやく採点ミスが明らかになりました。

富山大学では物理の試験問題は、13人の大学教員が問題作成から点検までを行っていて試験当日までに9回のチェックを重ねましたがミスを見抜けなかったということです。

富山大学 鳥海清司学長補佐:
「点検では解答に異議はなかった。作問委員の人の回答が正しいと信頼しきっていた」

今回の採点ミスについて富山大学は6月末をめどに報告書をまとめるとしていて、今年度の入試問題については誤りはないとしています。

記者会見で説明する富山大学 齋藤滋 学長