同性や事実婚のカップルを結婚に相当する関係として認めるパートナーシップ宣誓制度が1日富山県でも始まり、その宣誓と受領証の交付の第一号となった2人が喜びを語りました。

富山県で初めてパートナーシップを宣誓し、受領証を受け取ったのは、これまで事実婚の関係だった佐藤文敬(さとう・ふみたか)さんと遠藤優子さんの2人です。

佐藤文隆さん:「法律婚をすると名字を変えないといけないとかどちらかが何らかの作業をしないといけないと。それがなんかちょっとアンバランスというか、片方に負担がいっちゃうので、そういう関係はあまりしたくないなというのがあったので」

遠藤優子さん:「妻としてとか家と家同士が一緒になるではなく、彼と一緒に対等な関係で支え合って人生を一緒に歩んでいきたいという思いがあったので、こういうふうな形でみなさんから認めていただけるのがとてもうれしい気持ちでいっぱいです」

富山県のパートナーシップ宣誓制度は、同性や事実婚のカップルが県に宣誓することで結婚に相当する関係と認められるもので、自治体の公営住宅への入居や公立病院で家族同様の面会が可能になります。

富山県によりますと初日は佐藤さんと遠藤さんの2人を含め3組のカップルが受領証を受け取りました。

遠藤優子さん:「オープンにすることができない、とても生きづらくてどうしても富山には住めないから県外に行きますという声をよく聞くようになった。もっとみんなに優しい、生きやすい富山県を一緒に皆さんと作っていけるようなそんなきっかけになる制度だったらいいなと思っています」