不正製造が発覚し経営再建中の日医工、田村友一社長が株主に陳謝しました。

経営再建中のジェネリック医薬品大手日医工。きょう開かれた臨時株主総会で田村友一社長は経営再建の議案について説明しました。

田村社長の音声(株主提供):「当社、完全子会社化、および上場廃止によるジェイウィルパートナーズと当社が一体となって、柔軟かつ機動的に経営戦略を推進することが中長期的な成長に最も資する最善の選択肢であるとの判断に至りました」

きょうは、この春に上場を廃止し企業再生ファンドが管理・運営する合同会社の完全子会社として新経営陣のもと経営再建を目指すことが承認されました。

株主からの質問:「なぜこれまで公の場に出て、社長自らの言葉で説明や謝罪がなかったんでしょうか?」

田村社長:「私自身、2021年3月に富山県から行政処分を受けました。そのときに会見を開いて背景、原因、今後の対応についてご説明申し上げております。以上、回答申し上げます」

田村社長は不正製造問題が発覚したあとのおととし3月にオンライン会見を開き、その後、おととし11月にも中間決算のオンライン会見で姿を現しましたが、それ以降、決算会見を開いていません。また報道機関が、田村社長に対し記者会見を開いて経営状況などについて説明するよう再三、求めてきましたが、応じることはありませんでした。総会の最後に田村社長は…。

田村社長:「大変ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません。私自身の責任でございます。経営体制が変わろうとも、定款に定めております我々の存在意義は変わりません。今後とも日医工をよろしくお願い申し上げます」

謝罪の言葉を口にした田村社長ですが参加した株主からは…。

株主の女性:「申し訳ありませんでしたって頭も下げてはられへんし…」

記者:「頭は下げられましたか?」

株主の女性:「下げてはりませんね…同じ書いてある通りのことしか言わないし、もう不満だらけですけど…。日医工、応援お願いしますなんて、何でできるんですか、自分がそんな目にあっているのに。私のお金を返してくださいって言いたいところです」