難民キャンプにある「富山学校」の生徒たちは
しかし…今回の地震で学校は倒壊。児童およそ300人の多くと今も連絡がとれず亡くなった子どもたちもいるといいます。
サリムさん:「大事な人・大事な子どもであったし、これから6生になり学生たちだった。この子たちが言っていたのは、私たちは中学校に行って中学校を卒業してから先生になって教えたいとか富山学校で勉強したことを教えたいと。ただ、30秒とか、1分以内で全部なくなった」
内戦が続き、反体制派が支配するシリア北西部はトルコからの支援物資の輸送経路が一か所に制限されていましたが政府が新たに2か所の経路を設定。国連は支援物資を積んだトラック11台がシリアに入ったと発表しました。次第に広がる支援の輪…。サリムさんらが建てた学校に通う子どもたちにも食料などの支援物資が少しずつ届くようになったとみられます。
サリムさん:「この地震の話を聞いてから仕事はできない。頭は痛い。彼たちの声が写真や映像を見たら忘れられない感じに。とりあえず何とかしないといない」
そして15日、バックいっぱいに支援物資積め、富山駅に姿を現したサリムさん。
サリムさん:「みんなの力を借りていま被災地に行きたいので、何ができるのか、何が必要か現場で確認したい。確認してから必要なことをできる限り頑張りたい」
サリムさんらは、一旦トルコに向かい必要な支援物資を購入しながらトラックでシリアの国境沿いにある難民キャンプを目指し現地で10日間ほど滞在する予定です。
JNN・JRNでは2023年、トルコシリア地震救援金を実施しています。お寄せいただいた救援金は全額、日本赤十字社を通じて被災地の支援に使われます。皆様のご協力をお願いいたします。